梅毒患者が6千人超え 現行集計上で過去最多

 国立感染症研究所(感染研)は28日、性行為などで感染する梅毒(ばいどく)の今年の患者数が計6096人となったと発表した。現行集計上では、昨年の5820人(暫定値)を抜いて過去最多。梅毒流行国からの訪日観光客の増加などが影響を及ぼしているとの見方がある。

 感染研によると、1月~今月18日までの都道府県別の累積患者数は、東京が1548人で最も多い。大阪(1043人)、愛知(399人)、神奈川(314人)、福岡(272人)など大都市を中心に流行している。

 梅毒の患者数は平成24年以前、年間千人を下回る状況が続き、「過去の病気」とされていた。厚生労働省は今年10月、都道府県などに対し、医療機関による患者発生の届け出内容について、「性風俗への従事歴や利用歴の有無」を加えると通知。来年1月から適用し、感染傾向の分析や対策に役立てる。