「直感で資産運用」が成功しないのは脳にあった! (2/4ページ)

 たとえば100万円の元本が1万円増えて101万円になると、「資産運用をしてよかった!」と大きな喜びを感じます。逆に、100万円の元本が1万円減って99万円になると、「大丈夫だろうか? 始めるタイミングを間違えたのでは」と、大きな不安に駆られるでしょう。毎日のようにリターンをチェックしてしまうかもしれません。

 リターンがある程度大きくなると、感情の揺れは小さくなります。100万円の元本が110万円になったとしましょう。110万円からさらに1万円増えたり、1万円減ったりしても、それほど大きな喜びや失望を感じないのではないでしょうか。

 リターンがマイナスのときでも同じです。100万円の元本が90万円まで減っているときリターンが1万円増えて91万円になったり1万円減って89万円になったりしても、心はそれほど揺さぶられないはずです。資産がいわゆる塩漬け状態になっても、あきらめて放っておけるのはそのためです。

 元本付近でリターンがプラスとマイナスを揺れ動くと、心もまた大きく揺さぶられます。リターンが元本から離れてくると、冷静さを取り戻せます。心の揺れは、「長期・積立・分散」の資産運用を軌道に乗せるうえで、極めて大きな障害になります。

 「長期・積立・分散」投資は開始直後に一喜一憂しがち

 あらためて、「長期・積立・分散」の資産運用を25年間続けたときのシミュレーションを見てみましょう。

 資産は25年間で約2.4倍になっており、順風満帆だったように見えます。しかし資産運用をスタートした直後をクローズアップしてみると、まったく別の様相を呈してきます。

 図の下側、資産運用をスタートした直後の動きに注目してください。資産運用をスタートしてすぐにリターンがマイナスになり、元本まで回復したかと思ったらすぐにまたマイナスになっています。プラスとマイナスの行き来は、半年以上続いています。このシミュレーション通りに資産運用をしていたら、最初の半年は一喜一憂していたかもしれません。

「もうこれ以上見たくない」