風疹予防接種 厚労省、年度内にも実施へ 39~56歳男性の無料化検討

 厚生労働省の感染症部会は、流行が拡大する風疹をめぐり、過去に予防接種を受けておらずリスクの特に高い39~56歳男性を対象に、免疫を調べる抗体検査などの重点的な対策を進める。検査や予防接種の実質無料化を視野に入れ、引き続き議論する。

 患者は30~50代男性に多い。部会では、子供のころに公費による予防接種の機会がなかった39~56歳男性に抗体検査を行い、免疫の低い人にワクチンを接種することが重要とされた。2020年の東京五輪・パラリンピックまでの流行終息を目指す。

 東京都など患者の多い5都県で10月から、妊娠を希望する女性やその家族に対し抗体検査を呼び掛け、免疫が低い人に優先的にワクチンを接種している。今後は、患者が増えている大阪府や福岡県などに拡大する。

 厚労省は当初、来年度から全国の30~50代男性の抗体検査費用を補助し、実質無料化する予定だったが、前倒しして年度内にも実施する方針。

 国立感染症研究所によると18日までの1週間に報告された患者数は123人で、今年の累計は2186人。1年間で計2386人だった12年を上回るペースで増えており、1万4000人を超えた13年の大流行の再来も来年以降、懸念される。