【がん電話相談から】子宮体がん、手術待ちが心配

 Q 51歳の女性です。3カ月前から不正出血が続き、婦人科を受診したところ、子宮体がんと診断されました。現在、磁気共鳴画像装置(MRI)、コンピューター断層撮影(CT)検査の結果を待っているところです。手術は3カ月後になると言われていますが、そんなに先で大丈夫ですか。

 A 子宮体がんは、卵巣がんに比べて化学療法に対する反応が悪いため、しっかり手術して病巣を除去するのが治るための最善の策と考えられます。進行が比較的緩徐なため(子宮体がんのできる場所は赤ちゃんが育つ場所なので、厚い子宮筋層に囲まれていて、子宮の外に進展するのに時間がかかる)、手術方法を十分に考える時間があります。患者さんが相当な肥満であったり、コントロール不良な糖尿病や高血圧が合併するときは、数カ月手術を遅らせて体重減少に努めたり、合併症を改善させてから標準より縮小した手術をすることも少なくありません。

 適切な手術を行うためには病理組織診断、MRIやCTなどの画像診断、合併症の有無などを早急に診断します。約80%は顔つきの良い(悪性度が低い)G(グレード)1、G2の類内膜がんなので、あわてず術前準備ができます。しかし、もし顔つきの悪い(悪性度が高い)G3類内膜がんや、転移しやすい漿液(しょうえき)性腺がん、あるいはがん肉腫などと診断されたら、早急に治療を開始しなければなりません。その病院で手術が数カ月待ちなら、早くに治療可能な病院に転院しましょう。

 画像診断で、子宮体部に限局しているI期、子宮頸部(けいぶ)に侵入しているII期、卵巣やリンパ節に転移しているIII期などは手術を先行して行いますが、骨盤から離れた部位に明らかな転移があるIV期では、化学療法を先行して、良いタイミングで手術を検討します。I期で比較的小さな手術で治せる場合は、腹腔(ふくくう)鏡手術も保険適応になり積極的に行われています。

                   

 回答には、瀧澤憲・がん研有明病院顧問(婦人科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。