【ミラノの創作系男子たち】アイデアの源泉はどこに…? とあるデザイナーの日常を覗く (1/4ページ)

 「旅は好きでよく行くけど、クリエイティブなアイデアのヒントを得るために出かけることはない。あくまでも気分転換だ」

 こう語るのは、建築家でありデザイナーのジョアッキーノ・アカンポーラだ。彼がデザインする対象は、自動車・家具・インテリアなど多岐に渡る。その彼の行動パターンを把握するのは、クリエイティブなアイデアの源泉を知るうえでなかなか参考になる。

 「例えば、自然豊かな田舎の風景を眺めてデザインのアイデアが出ることはない。街、それも歴史のある街を散策してこそ見えてくるものがある」

作業中のジョアッキーノ(C)gioacchino acampora

作業中のジョアッキーノ(C)gioacchino acampora

 ジョアッキーノの本拠地はミラノであり、週の後半から週末はベネツィア本島にあるセカンドハウスで過ごす。日常的にこれらの都市の街並みに接していることで、感覚が研ぎ澄まされる。

 「ミラノに居る時は、朝、大聖堂あたりまで散歩して身体を起動させるし、ベネツィアの夜9時以降は人通りが少なく散策には絶好だ」と語る。これらの時間に深く考える。

 彼は生活と仕事がスムーズに繋がることに拘る。24時間体制で立ち向かわないとデザインの仕事はできない---というわけで、彼のミラノの仕事場と自宅は三階に分かれる。

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