辞めたいタイミングを“予知”!? 「勝手に“天職”を見つけ出す転職AI」が進化 (2/3ページ)

scoutyは企業に採用候補者の「転職アラート」を送る(画像はイメージ、同社提供)
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  • 「AIが天職を探し出す」とうたうscouty、次は「転職したい気持ち」を予測?(同社提供)
  • 企業が採用したい人材をシステム上にリスト化できる「タレントプール」という機能も実装した(画像はイメージ、scouty提供)

 こうした転職潜在層へのアプローチを強化するため8月以降、scoutyに順次搭載していったのが今回の転職シグナルの感知機能だ。同社が特に注目したのは、これまで集積したデータから浮かび上がった、転職者が職を変える前後に高頻度で起こしている行動だという。

 1つ目は「SNSのプロフィール内容の変更」。scoutyのCEO、島田寛基さんは「今後、転職活動時に企業人事に見られることを想定して自分の強みや弱みなどを追記したり、情報を更新してきれいな状態にしようと考えるようだ」とみる。

 「いつ転職意欲がmaxになるか」AIがグラフ化

 2つ目は、TwitterなどSNS上で転職に少しでもつながるような「不満」をほのめかせた書き込みだ。同社によると、必ずしも「転職したい」「辞めたい」といった直接的なワードを単に検索している訳ではない。例えば、「給料上がらないかな」「相談相手いないのがつらい」などといった間接的な不満や不安をにおわす書き込みでも、「転職可能性を示唆するツイート」として検出される。

 島田さんによると、実際に転職した人の転職前後の書き込みをビッグデータとしてAIに学習させることで、転職したい人特有の文章の傾向を把握して検知しているという。さらには、キャリアイベントへの参加といった転職をにおわせる行動がSNS上で確認されたときにもアラートが鳴る。

 同社はこうしたSNS上での実際の行動分析だけでなく、対象者の条件に合わせた「いつくらいに転職したい気持ちが盛り上がるのか」という予測グラフも作成している。例えば「エンジニアで社会人3年目、今は1社目の会社に勤めている人はその後、2~3年で辞める可能性が高い」といった具合だ。やはりSNSから集めた過去のエンジニアたちの転職実績のデータを集め、似た経歴の対象者の転職時期をグラフの上がり下がりで予測する。

 実際には、エンジニアが転職意欲の最高潮を迎えている段階では既に活動を開始している可能性がある。そこでscoutyでは意欲が高まりきる直前あたりを見計らってアラートを企業の人事に鳴らす。企業側は、ひそかに目を付けている採用候補者の「転職意欲が高まってきたが、本格的な行動にはまだ移していない」段階を狙ってスカウトのメールを送ることができる。

企業の人事からの評判上々