そのヒントは「水戸黄門」にあり “メンタルが強めな人”にある3つの超感覚 (1/4ページ)

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 困難な状況にもめげずに結果を出す人は、いったいどういうメンタルの持ち主なのか。ストレス・マネジメント研究者の舟木彩乃氏は、メンタルが強い人たちには共通する「3つの感覚」があると指摘する。そして、その特徴は時代劇『水戸黄門』にもあらわれているという。どういうことなのか--。

 (本稿は、舟木彩乃『「首尾一貫感覚」で心を強くする』(小学館新書)の一部を再編集したものです)

 強制収容所サバイバーの研究

 ほとんどの人は、学校や職場、あるいはサークルなど、なんらかの組織に所属していると思います。その仲間の中に、「人生、何もかもうまくいっているみたいだな」と思う人や、困難な状況にもめげずに「メンタルが強そうだ」と感じる人はいませんか?

 もしそうだとしたら、今あなたが思い浮かべた人たちは、「首尾一貫感覚」が高い人たちである可能性が高いと思われます。

 首尾一貫感覚は、ユダヤ系アメリカ人の医療社会学者であるアーロン・アントノフスキー博士によって1970年代に提唱された考え方です。アントノフスキー博士が首尾一貫感覚を提唱するきっかけとなったのは、イスラエルに住む女性たちの心身の健康状態を調査したことでした。その中には、第二次世界大戦中にユダヤ人強制収容所に入れられた経験を乗り越え、厳しい難民生活を生き抜いた末に、更年期になっても良好な健康状態を維持している女性たちがいました。彼女たちは、なぜ挫折せずに生き抜くことができたのか--そこに着眼したのがアントノフスキー博士でした(※)。

 博士は、「こうした人々に共通する特性は一体なんなのか」という研究課題を設定し、過酷な経験をした人々に対するインタビューを重ね、関連した先行研究の再検討を行なった結果、「健康に生きる力」の根源として「首尾一貫感覚」にたどり着いたのです。

 首尾一貫感覚は、「Sense of Coherence」が直訳された言葉で、文字通りの意味では、自分の生きている世界が「首尾一貫している」(Coherence)という感覚(Sense)を持っていること、となります。言い換えると、首尾一貫感覚が高い人は、自分が生きている人生について「腑に落ちる」という感覚を持っているのです。

 アントノフスキー博士の定義をそのまま引用します。博士は、この首尾一貫感覚が「3つの感覚」から構成されているとしています。

「3つの感覚」、まずは大枠でイメージを