【痛み学入門講座】骨粗鬆症対策は納豆食べて日光浴 (1/2ページ)


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 身体(からだ)は正字で「體(からだ)」と書くように、本来、強固で豊かな骨によって支えられている。しかし、残念なことに骨は老化とともに徐々に脆(もろ)くなる。この脆さが正常範囲を超えて進行するのが「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」である。骨粗鬆症とは読んで字のごとく、骨が「粗(あら)く」、大根に「鬆(す)」が入ったような状態になることを指す。

 この骨粗鬆症を発症している患者さんは増加の一途にあり、圧倒的に中高年の女性に多い。これには女性の骨が元来華奢(きゃしゃ)であることや、閉経後の女性ホルモン(エストロゲン)の分泌低下などが影響している。また、副腎皮質(ふくじんひしつ)ステロイド薬の使用を余儀なくされている人、甲状腺機能に障害がある人でも本症を生じやすくなる。

 骨粗鬆症になると、さまざまな部位で骨折を起こしやすくなる。「脊椎(せきつい)圧迫骨折」「橈骨遠位端(とうこつえんいたん)骨折」「大腿骨頚部(だいたいこつけいぶ)骨折」などが多く、圧迫骨折の発生頻度が高い。たとえば、尻もちをついた後に急激に起こった背部~腰痛は、尻もちの衝撃で背骨(椎骨の椎体)が瞬間的に潰れて、骨折自体、その周囲にある神経を刺激することによる痛みを引き起こすのだ。一方、慢性の背部痛や腰痛(“いつのまにか骨折”)の原因は背骨の変形である。脆くなった背骨が日常動作により徐々に潰れて、身長が縮んだり、背骨が曲がって前屈みの姿勢=脊柱後弯(せきちゅうこうわん)=となる。前屈みの姿勢では、上半身を持ち上げようと背中の筋肉が異常に緊張し、筋肉内の血の流れが悪くなって、神経が悲鳴をあげるのである。

 予防が重要になる。40代までは、カルシウム(1日600ミリグラム)をきっちりと摂取することである。しかし、残念ながら閉経後の女性では、カルシウムを摂取してもあまり意味がない。この場合はビタミンK2である。ビタミンK2が骨を丈夫にするとの研究成果が明らかにされ、ビタミンK2を豊富に含む納豆を食べることが勧められている。さらには日光にあたり、散歩などの軽い運動を習慣づけることも大切である。

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