急増する心不全の入院 毎年1万人前後増

 「心不全」の入院患者数が急増していることが、国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)と日本循環器学会の共同調査で分かった。心不全は、全身に血液を送り出すポンプの働きをする心臓が、ポンプ機能を果たせなくなり、体に症状が表れた状態(病態)を指す。

 循環器専門医がいる全国1300余りの病院が報告したデータを分析した。

 それによると、平成24年に約21万3000人だった心不全による入院患者数は、4年後の28年には約26万人に増加。毎年コンスタントに1万人前後増えていた。

 増加の主要な原因は高齢化とみられ、団塊世代が後期高齢者(75歳以上)になると、患者はさらに急増すると推計されている。発症すると5年間で半数以上が亡くなり、大腸がんよりも予後が悪い。

 1年分のデータについて患者の性別、年齢を調べたところ、男性の平均年齢75歳に対し、女性は同81歳で、女性の心不全患者はより高齢であることが明らかになった。