サンタクロース姿で子供の貧困の問題を広く訴え、寄付を集めるチャリティーイベント「サンタdeラン&ウオーク」が22日、宇都宮市中心部で開かれた。
事前登録の130人とボランティア130人に当日申し込みをした人を加え、大勢のサンタ姿の参加者がオリオンスクエア(宇都宮市江野町)を出発し、周辺をパレード。その後、1~12キロの各コースを参加者が走ったり、歩いたりした。
参加者は参加費のほか、多くの人に活動を伝える目的で友人、知人から集めた寄付を持ち寄った。寄付だけの「つもりサンタ」やボランティアとして運営、誘導などに当たる参加方式もある。
日本では7人に1人の子供が相対的貧困にあるといい、実行委員長のとちぎYMCA常務理事、塩沢達俊さん(53)は「経済的支援だけでなく、食や学び、居場所の支援もできる。多くの市民の力で子供たちを支えていきたい」と力を込めた。
昨年は404万円の寄付が集まり、今年は600万円の目標を設定。寄付金はこども食堂やフードバンク、訪問型病児保育、青少年の自立支援など栃木県内9団体の支援に充てる。