長野・野沢温泉「奈良屋旅館」若女将 池田明子さん 日本人に愛される宿に (2/2ページ)

長野・野沢温泉「奈良屋旅館」若女将の池田明子さん(松本浩史撮影)
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 眠れない夜もありました。悔しいやらふがいないやら、そんな気持ちが胸に広がってしまうんです。でも、旅館の仕事は、お客さまがご宿泊される以上、その命を預かっているわけです。小さなミスが重大事につながりかねない。だから同じミスを明日からは繰り返さない。お気持ちを察して先回りして対応しよう-。そう考えるようにしています。

 インバウンドが増えて、ベッドを設置する宿泊施設もあります。でも奈良屋では創業当時のたたずまいが今に残っているので、その風情を大切にしたい。「こんな旅館がまだあるのか」と思われたい。お料理も旬の野菜はもとより、「湯気の出ている料理」を提供し、おいしく食していただきたい。

 野沢温泉の自慢は、自然とお湯と人です。これからスキーシーズンが本格化します。インバウンドもそうですが、やはり日本の方に愛される温泉宿にしていきたい。

【プロフィル】いけだ・あきこ

 昭和43年1月17日生まれ。長野県野沢温泉村出身。和洋女子短大卒。短大生のころは、大手百貨店などで接客のアルバイトを多くしていた。老舗旅館の「跡継ぎ」としての自覚なのだろう。野沢温泉の地をこよなく愛する。