二日酔い対策ドリンク、製薬会社参入でシェア争い過熱

肝機能改善訴求の健康食品の市場
肝機能改善訴求の健康食品の市場【拡大】

 忘年会や正月の宴会、新年会などが続くこの季節につい頼りたくなるのが、肝機能改善を訴える二日酔いや悪酔い対策のドリンク剤だ。近年は製薬企業の参入が相次ぎ、商品数も拡大。ただ若者の飲酒離れや、自宅でお酒を楽しむ「家飲み」の広がりから二日酔い対策ドリンクの市場は縮小基調で、シェア争いは激しさを増している。

 「後発だが、製薬会社ならではの信頼性や効能をアピールして売り込みたい」。田辺三菱製薬は今秋、「食べ過ぎ又は飲み過ぎによる胃部不快感及びはきけに効く」と効能を説明する指定医薬部外品「ウルソウコン」を新発売した。肝機能を改善する医療用医薬品の成分を配合しているのが特徴だ。

 医薬品などを扱う興和も10月、「飲む人の健康を考え、11種類の成分を配合」した清涼飲料水「カンゾコーワ」をコンビニなどで新発売した。

 二日酔い対策ドリンクの市場は、平成16年にハウス食品グループが発売した「ウコンの力」によって確立された。その後、23年にゼリア新薬工業が滋養強壮剤のブランドシリーズから清涼飲料水「ヘパリーゼW」を投入するなど、競合製品も台頭した。

 ただ市場調査会社の富士経済によると、ドリンク剤を中心とする肝機能改善を訴える健康食品の市場は、22年をピークに縮小している。ウコンの力も、売上高は23年3月期に200億円近くに達して以降は減少。今年度の上期も前年同期比13%減と落ち込んでいる。

 ハウス食品グループは今年、ウコンの力シリーズの主力商品のフルーツ風味を強め、パッケージも一新するなど販売をテコ入れした。同社広報は「効能を強調する製薬メーカーと差別化するため、食品メーカーらしさをアピールしていきたい」と話している。