栃木の給食アレルギー事故で調査報告書 チェックや監督の強化を提言

 栃木県栃木市の市立大平西小学校(同市大平町富田)で9月、乳製品に対するアレルギーのある1年の女子児童(6)が給食後に体調不良を訴えて救急搬送された問題で、同市教育委員会の調査委員会が26日、報告書を公表した。食材の選択や配送、調理の3段階でチェック漏れがあったことが原因と指摘し、再発防止のための提言をまとめた。また、来年4月から同市の統一献立のカレーは乳製品の入っていないものに切り替える。

 報告書などによると、乳製品のアレルギーを持つ女児用にアレルギー対応食として作るはずのカレーに、誤って乳製品の入ったカレールーが使われた。食材を配送する際、委託業者が商品を間違えた。

 女児はアナフィラキシー(急性アレルギー反応)を起こしたが、連絡を受けた母親が持参した注射薬「エピペン」を注射して沈静化した。

 同市は国のガイドラインに沿ってマニュアルを作成していたが、調理場の業務委託業者には当初から人員不足の問題があり、指導後も改善されなかった。現在、委託先は変更されている。また、業者の指導後、改善状況の確認を怠るなど市の担当部署の監督意識の低さも間接的な要因と指摘された。

 対策として、チェックの強化▽市による指導監督の充実▽栄養教諭の増員▽エピペン保管ルールの統一-などが提言された。

 市教委は提言を基に「市学校給食食物アレルギー事故再発防止取組方針」を策定するなど対策を進めている。