約8割は外国籍、生徒は「私の居場所」と語る夜間中学校の今 (1/3ページ)

夜間中学校で学ぶ喜びや将来の夢を語る楊帆さん=11月29日、東京都荒川区
夜間中学校で学ぶ喜びや将来の夢を語る楊帆さん=11月29日、東京都荒川区【拡大】

  • 大阪府堺市立殿馬場中学校夜間学級のようす=平成29年12月、堺市堺区

 外国人労働者の受け入れ拡大に向け在留資格を創設する出入国管理法の改正により、今後、多くの外国人が日本にやってくることになりそうだが、すでに外国人が多数派となっている“場所”がある。夜間中学校だ。文部科学省の調査によると、公立夜間中学校では、生徒の約8割が外国籍。11月29、30日に東京で開かれた「全国夜間中学校研究大会」では、中国出身の女性が「学校は私の居場所」とスピーチ。日本語に不慣れな外国籍の生徒らにとって、夜間中学校が、かけがえのない学びの場となっていることを訴えた。(吉田智香)

 「先生は私の親」

 「大学に行くという、子供の頃からの夢をかなえたい」。大会でスピーチを行った中国出身の楊帆(ようほ)さん(44)は、広島市立観音中学校の夜間学級で学ぶ女性。現在2年生だ。

 1年目はおもに日本語の勉強だったが、「先生方は日本語が早く上手になるように、いつも日本語で話しかけてくれた」。辛抱強く、理解するまで何度も何度も繰り返し指導してくれる教員に出会ったことに喜びを感じた。1年生の終わりごろ、足を骨折して登校できない時期があったが、毎日連絡をくれたといい、「早く学校へ行きたいと思いました。先生方は私の親のように感じました」。

 2年生になると、理科、英語、社会、数学の科目も勉強するように。社会の授業では地図帳の使い方を覚え、友人の国について調べることができるようになった。数学では方程式を解き、家庭科の調理実習ではおでんも作ったという。音楽では歌詞の意味を理解し「日本の歌がとても好きになった」。

近年は日本語学習の場に