熊本で震度6弱の地震 M5.0、新幹線など各所で影響

震度6弱の地震が発生し、熊本県災害対策本部で対応に追われる職員=3日午後7時ごろ、熊本県庁
震度6弱の地震が発生し、熊本県災害対策本部で対応に追われる職員=3日午後7時ごろ、熊本県庁【拡大】

 気象庁によると3日午後6時10分ごろ、熊本県で震度6弱を観測する地震があった。

 地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.0と推定される。この地震で津波の心配はないという。

 各地の震度は次の通り。

 震度6弱=和水江田(熊本)

 震度5弱=熊本植木、玉東(熊本)

 震度4=大牟田昭和、柳川三橋、みやま山川、みやま高田(福岡)荒尾、玉名、玉名中尾、玉名岱明、玉名横島、山鹿老人福祉センター、山鹿菊鹿、山鹿鹿本、山鹿鹿央、山鹿鹿北、菊池七城、菊池、菊池旭志、合志竹迫、南関、和水板楠、西原(熊本)

 震度3=大牟田、久留米(福岡)佐賀、太良(佐賀)島原下折橋(長崎)熊本、上天草(熊本)日田前津江(大分)高千穂(宮崎)など▽

 JR九州によると、この地震で、一部区間での運転を見合わせている九州新幹線は、同日は終日運転を見合わせる。

 終日運転を見合わせるのは博多-熊本間。

 震度6弱の揺れを観測した熊本県和水(なごみ)町のファミリーレストランの男性スタッフは産経新聞の取材に対し、「足元が揺れたなと思った瞬間、ドンと下から突き上げるような揺れがきた」と、当時の様子を振り返った。

 調理場にいたという男性は、「ドンとした揺れの後も、床がずっと縦に揺れてた。けがをした人はいなかったが、店内の物が落ちたりした」と話した。

 同町のホテルの女性従業員は、「下の方からズドドドという音と一緒に揺れた。そのときは何が何だか分からなかった」と声を震わせた。ホテルや客に被害はなかったというが、「スタッフが2人しかいないので対応が間に合っていない」と焦りを募らせていた。

■   ■   ■

 年明けの熊本を突然、大きな揺れが襲った。3日夜、熊本県和水町(なごみまち)で最大震度6弱を観測した地震。同県は平成28年4月、最大震度7を2度観測した熊本地震で甚大な被害を受けており、住民らは「怖い」「あの揺れを思い出す」と声を震わせた。一方、警察や自治体は被害状況の把握を急いだ。

 和水町江田のコンビニエンスストア「セブンイレブン和水町江田店」のマネジャー、大木柳太朗さん(31)は「突き上げるような揺れが5秒ほど続いた。怖かった」と地震発生時を振り返った。

 大木さんによると、当時店内には客ら7人がおり、大きな揺れを感じてすぐに全員が外に飛び出したという。けが人はなかった。陳列棚には転落防止の策が施されていたが、それでも酒瓶数本が落下して割れた。大木さんは「この後に大きな余震が来ないか不安だ」と不安を募らせた。

 同町瀬川の焼き肉店「公」では、棚の上のグラスや酒瓶が床に落ちて割れた。当時は営業中で客ら12人がいたが、けが人はなかったという。同店経営の岡村公助さん(42)は「大きな揺れがドーンときた印象だった。お客さんにけががなくて何よりだが、被害は平成28年の地震のときよりも大きい」と話した。

 一方、28年の熊本地震で最大震度7を観測した同県益城(ましき)町の馬肉料理レストランで勤務する男性店員は「横揺れを感じたが、2年前の地震ほどではないと感じた。停電や物の落下もなく、通常通り営業できている」と落ち着いた様子で話した。

 同町の特別養護老人ホームの女性職員も「揺れはすぐにおさまったが、大きな地震は久しぶりだったので一瞬どきっとした」と話していた。

 「激しい揺れが数秒続いた。確認できる範囲では、大きな被害がないようだ」と話すのは、3年前の熊本地震の際に避難生活を余儀なくされた同町の自営業の男性(60)。「(今回の地震で)3年前の熊本地震を一気に思い出した。余震にも注意したい」と警戒していた。

 熊本市内の繁華街にいた同市中央区の男性会社員(29)は「久しぶりの緊急地震速報に驚いた。繁華街には特に影響はなかったようだ。まだ被害の全容は分からず、気がかりだ」と話した。