読書で寝落ち「泊まれる本屋」を体験 大阪・心斎橋 (1/2ページ)

本に囲まれて宿泊できる「BOOKANDBEDTOKYO心斎橋店」=大阪市中央区(寺口純平撮影)
本に囲まれて宿泊できる「BOOKANDBEDTOKYO心斎橋店」=大阪市中央区(寺口純平撮影)【拡大】

  • 年末にオープンした「「BOOKANDBEDTOKYO」。見渡す限り本が並ぶ様は圧巻だ=大阪市中央区

 “本との出合い”をテーマに、大阪・心斎橋に本を読みながら眠りにつける宿泊施設「BOOK AND BED TOKYO心斎橋店」(大阪市中央区)がオープンした。関西では京都に次いで2店目で「泊まれる本屋」がコンセプト。本に囲まれながら夜通し読書を楽しむことができるとあって、本好きにはたまらない。寝正月に飽きたらいかが?(上岡由美)

 ■天井から漫画

 大阪メトロ心斎橋駅から歩いて約3分、目指す心斎橋店は歓楽街の中心にあった。ビルの3階とややわかりにくい場所だが、エレベーターを降りてすぐ目の前のカフェでチェックイン。受け取ったカードキーを壁にかざすと頑丈そうな扉がザザッと横に開き、謎めいた雰囲気のフロアに出た。まるで秘密基地に進入したかのよう。

 白を基調とした室内は、中央にピラミッド形の本棚がそびえ、天井からは大友克洋さんの漫画『AKIRA』のページがつり下げられている。その周りを本棚が取り囲み、本と本の間からベッドがのぞくという独特な造り。

 「実は寝たくないと思わせる宿泊施設を考えていて、そのためのツールが本。読書をしながら寝落ちしてしまう、そんな幸せな体験を提供できればと思っています」と、同施設を運営する「アトリエブックアンドベッド」(東京都品川区)ディレクターの力丸聡さんは説明する。

 ■蔵書は2千冊

 まずは、カーテンで仕切られた占有スペースのベッドに入ってみた。寝具は自分でセッティングするようだ。枕元にコンセント、棚の上にはセキュリティーボックスも完備。天井が低く着替えるにはちょっと窮屈だが、寝転がると妙に落ち着いた。

 客室は47室。宿泊客専用のシャワールームが設けられ、洗面台にはドライヤーも用意されていた。エリアマネージャーの山元咲奈さん(25)が「利用者は20~30代が主流。7割が女性で、女子会で使う方もいますよ」と教えてくれた。

 そろそろ本を選んでみよう。本棚には絵本や小説、写真集、ビジネス書、料理本、雑誌など約2千冊が並び、英語で書かれた本も。購入はできないが、『火花』『すべて真夜中の恋人たち』『可笑(おか)しなホテル』など、自宅の本棚にある本も少なくない。

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