平成最後の「武射祭」 栃木・日光二荒山神社中宮祠

中禅寺湖へ向けて矢を放つ中麿輝美宮司=4日、栃木県日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠(根本和哉撮影)
中禅寺湖へ向けて矢を放つ中麿輝美宮司=4日、栃木県日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠(根本和哉撮影)【拡大】

  • かけ声と共に中禅寺湖へ向け矢を放つ県弓道連盟の会員ら=4日、栃木県日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠(根本和哉撮影)
  • 日光二荒山神社中宮祠の伝統行事「武射祭」で、声を上げ矢を放つ栃木県弓道連盟の会員ら=4日、栃木県日光市中宮祠(根本和哉撮影)

 栃木県日光市中宮祠の日光二荒山神社中宮祠で4日、平成最後の「武射祭(むしゃさい)」が開かれ、神職や県弓道連盟会員ら約20人が中禅寺湖へ向けて次々に矢を放った。

 室町時代から続く伝統行事で、男体山の神と赤城山の神がそれぞれ大蛇と大ムカデに姿を変えて戦場ケ原で戦った際、男体山の神に加勢した弓の名手「猿丸」が大ムカデの目を射抜いた伝説にちなんでいる。

 快晴の日、昨年末に吉田健彦宮司に代わって就任した中麿(なかまろ)輝美宮司が最初に矢を放ち、その後に神職や同連盟会員が「やー」と声を上げながら続いた。中麿宮司は「今年は御代(みよ)替わりの年。国家繁栄と平安を願って矢を放った。(新宮司として)地域の伝統文化の継承に努めていきたい」と話した。

 放たれた矢には社務所でお守りを付けてもらえるため、参拝者はこぞって矢を拾っていた。5年連続で矢を拾うことができたという埼玉県草加市の主婦、奥田立(りつ)さん(59)は「矢を拾った5年間は悪いことが起きなくてよかった。今年は90歳になる母親が健康で長生きできるように願っている」と笑顔だった。