【書評】『世界を変えた本』マイケル・コリンズ他・著 

 ■現代に影響与えた名著を紹介

 〈暮らしを変え、私たちが何者かを思い起こさせる…鏡であり、ともしび〉という知の遺産・本。

 古今東西の名著80冊以上の成り立ちや、後世への影響などを美しいビジュアルとともにたどる。

 呪文や絵を記した筆記媒体・パピルスを巻物にした古代エジプトの『死者の書』、現在のビジネスマンにもおなじみの孫子の『兵法』、西洋初の印刷聖書『グーテンベルク聖書』、日本の『源氏物語』、1900年代以降の『グリム童話集』や『アンネの日記』…。

 教科書などでおなじみの作品が次々と登場。貴重な写真も多く、時を忘れそうだ。(樺山紘一・監修、藤村奈緒美・訳 エクスナレッジ、4104円)