【河谷隆司の侍イングリッシュ】調子はどう? How are you doing?

 アメリカの日系企業で働くアメリカ人社員が私にポツリと漏らしました。「長い間、日本人のボスから仕事の調子を聞かれたことがないんです。ちょっと寂しいな」

 詳しく聞くと、彼のボスは、仕事の指示や問題の発生時しか彼らに話しかけてこないというのです。ボスに他意はなく、英語で話すことに気後れしているだけかもしれません。が、寂しいという印象を与えてしまったようです。

 ふだん、特に問題はないけれど相手の調子全般を聞きたいときや、久しぶりに会ったときなどに「調子はどう?」How are you doing?をぜひ使ってみてください。そのとき相手の名前を添えて呼びかけると、より思いが届きます。答え方は「調子いいですよ」I’m doing fine.や「だいじょうぶですよ」O.K.などが定番です。

 似た表現に「もろもろどう?」How are things going?があります。具体的に「どうなってる?」と問うならHow is it going? 「うまくいってますよ」It’s going well.なら安心。「遅れている」It’s slow.なら、問題の芽を早期に摘むことができるかもしれません。

 アジアの現地社員が言った「この職場には会議はたくさんありますが、本当の会話がないのです」という言葉も手痛い響きでした。How are you doing? はごく一般的な表現かもしれませんが、働く人の気持ちに大きなインパクトを与えます。一蓮托生(いちれんたくしょう)の価値観が共有されにくい外国人社員には、なんでもない「問題ない会話」がたいへん大切なのです。See you next time!(異文化マネジメント・コンサルタント)

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