寒さ本格化、停電防止に節電 「ブラックアウト」への対策 (2/2ページ)

北海道地震によるブラックアウトで、普段はネオンが輝く繁華街から照明が消えた=昨年9月、札幌市中央区(宮崎瑞穂撮影)
北海道地震によるブラックアウトで、普段はネオンが輝く繁華街から照明が消えた=昨年9月、札幌市中央区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 今月10日には、中部電力でも危機的状況に。気温低下による暖房需要の急増に加え、曇り空で太陽光発電の出力見込みが想定を下回ったため、3%以上の予備率を確保できなくなる恐れが生じた。他電力から融通を受けてしのいだ。

 金田代表は「しっかりとメンテナンスされた火力発電所や原子力発電所は、太陽光発電などと異なり天候の影響を受けず安定的に電力を供給できる。緊急時、より手厚い対策を講じられるようになるので、ブラックアウトに陥るリスク低減につながる」と話した。

暖房にも工夫を

 東電によると、この冬の予備率の見通し(昨年11月公表)は1月が4・6%、2月が4・3%。安定供給可能な水準だが、昨冬のように発電所のトラブルなどは予測もつかない。

 冬場の電力需要のピークは、職場と家庭の両方で電力使用が重なる午後5時から7時頃。例えば、テレビ(32型)の消費電力を50ワット程度として、逼迫(ひっぱく)時に東電の契約口数の約3分の1に当たる1千万世帯が同時にテレビを消せば、単純計算で50万キロワットの節電に。大型火発(100万キロワット)半分に相当する規模となる。

 東電エナジーパートナー(EP)の担当者は「暖房中は風が下向きになるように調節し、扇風機を併用して、天井にたまりがちな暖気を循環させると効果的に部屋を暖められる」と、省エネを呼びかけている。

                   

 □電力安定供給へ調整の仕組み

 電気の供給は「てんびん」に例えられる。片方の皿に「消費量(需要)」が、もう片方に「発電量(供給)」が配置され、双方が常に釣り合っていなければ安定供給されない。

 電力会社は常時、火力発電のタービンに送る蒸気量を増減させるなどして秒単位で供給量を需要に合わせて調整している。バランスの崩れは、電気の周波数の乱れとして表れる。周波数が乱れると、発電所の機械の故障を防ぐため、送配電が自動的に断たれるようになっている。