東大病院で心臓手術後死亡 医療事故調査機関に報告

東大病院=東京都文京区(松本健吾撮影)
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 東大病院で昨年9月に心臓手術を受けた都内の男性=当時(41)=が、手術後の10月に死亡し、東大病院が、医療事故調査をする日本医療安全調査機構に報告したことが24日、分かった。手術では保険適用されて間もない医療機器を使う予定だったが、手術中に断念していた。東京都も立ち入り検査し、安全が確認できるまで同手術を中止するよう指導した。

 東大病院によると、男性は拡張型心筋症で心臓の弁がうまく働かない僧帽弁閉鎖不全症も起こしていた。昨年4月保険適用された医療機器「マイトラクリップ」を使って弁を治療しようとしたが、心臓の壁に器具を刺すことがうまくできず、中止された。男性はその後、肺に傷が付く気胸を起こすなど容体が悪化、死亡した。

 東大病院はこの男性にマイトラクリップを使おうとした判断は「妥当だった」と説明。「治療経過について日本医療安全調査機構の審査を受けて今後の対応を検討する」としている。