【暮らし替えの道しるべ】(26)見落としがちな家の外側

 家の中をきれいに片づけることで、気分もスッキリしますが、案外見落としがちなのが家の外側です。家の中にいると見えない外側も、道行く人は何げなく見てしまうもの。不用品やゴミ袋が裏庭からのぞき、長く伸びてしまった草や塀に絡みついたツタ、たまってしまった落ち葉-。「片づいていない家ではないか」と想像させてしまいます。

 第一印象が決まるのは3~5秒といわれていますが、それは人も家も同じです。庭がすてきなお宅は「家の中もすてきなのだろう」と、良いイメージを膨らませます。そこに住む人の幸せな暮らしぶりも想像しているはずです。

 私が以前、引っ越し予定のお客さまの元へ荷造りにお伺いしていた頃、玄関に入る前から、荷物が多く、片づいていないお宅とわかるポイントがありました。

 それは、(1)ビニール傘が玄関の外や窓の枠にぶら下がっている(2)すでに枯れている植木鉢が玄関の外に出しっぱなし(3)ベランダに不用品や古新聞、ポリ袋に入ったごみが積み重なっている-という点です。

 家の中に納まりきれていない物は、家の外に出してしまいがちです。しかし、もう使わない物は、その行き先を決めてしまわない限り、いつまでもそこからなくなりません。粗大ゴミや不用品を一度ベランダや裏庭に出してしまうと、引っ越しなどがない限り、ほぼ百パーセントそこから移動することはないようです。ですから、粗大ゴミとなった時点で市町村のルールに従って処分しておくことが片づけの基本になります。

 わが家が外からどんなふうに見えるのかを意識しながら一度歩いてみると、片づけや掃除をするきっかけになるかもしれません。(日本ホームステージング協会代表理事・杉之原冨士子)