命に関わる難病「胆道閉鎖症」 赤ちゃんの便色チェックが必須 (1/2ページ)

1カ月健診のページに入っていた便色カード。上の色が1番で、下が7番
1カ月健診のページに入っていた便色カード。上の色が1番で、下が7番【拡大】

  • 生後5カ月ぐらいまで、毎日同じぐらいの時間に出た便を撮影するのがベストだ
  • 聖路加国際大の公衆衛生大学院講師、星野絵里さん

 「胆道閉鎖症」をご存じだろうか? 生後間もない赤ちゃんに発症し、早期に手術をしないと命に関わる難病だ。どんな症状が出るのか、また、治療には早期の手術が必要なこともあまり知られておらず、気付くのが遅れるケースが後を絶たない。異変の手がかりになるのは、赤ちゃんのうんちの色。生後しばらくは赤ちゃんの便色をスマートフォンのアプリなどでチェックし、異変を見逃さないようにしたい。(加藤聖子)

病気の知名度低く

 胆道閉鎖症は、胆管(胆汁を肝臓から十二指腸に送る道)が詰まることで、胆汁が肝臓から腸へ流れなくなる難病だ。出生1万人に1人程度、多くは生後数週~2カ月頃に発症する。

 この病気の怖いところは、原因が解明されていないこと、また、生後わずか数カ月の間に進行し、早く気付けなければ肝硬変、肝不全などを引き起こして死に至る可能性もあることだ。

 聖路加国際大の公衆衛生大学院講師、星野絵里さんは、「胆道閉鎖症は重病の割に知名度が低い。理想は生後30日以内、遅くとも60日以内には最初の手術をすべきだが、現在の日本で手術に至ったのは平均で生後70日頃。90日以降で受診するケースも絶えない」と指摘する。できるだけ早期に発見し、手術することが命を救うことになる。

母子手帳に色見本

 発見の手がかりになるのは黄疸(おうだん)と便色の異常だ。黄疸は新生児にはよく見られる症状で、判断が非常に難しい。親ができることは、赤ちゃんの便の色を日々確認することになる。

 便の色については、平成24年から、母子手帳に「便色カード」と呼ばれる色見本がつくようになった。カードと赤ちゃんのうんちを明るい場所で見比べ、便色が1~7番の、どの段階に近いのか確認する。

 胆道閉鎖症の場合、日を追って便色が濃くなったり薄くなったりしながら、徐々に1~3番の色に近づく。1~3番に近い場合は胆道閉鎖症か、そうでなくともロタウイルス感染症などの可能性もある。「とにかく、子供が生まれたら5カ月ぐらいまでは便色を毎日見ること。白っぽい場合はすぐに病院を受診すべきだと知って」と星野さん。

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