ヘルスケア

“筋肉は裏切らない”監修者の「情熱と信念」を聞く(下) 飽くなき探求心 (2/4ページ)

 谷本 就職して2、3年目くらいかな。ボディービルディングの専門誌で、石井教授の記事を読んだんです。筋肉の収縮の仕組みとか代謝システムとか、トレーニングが生理学的にロジカルに説明されていて、衝撃を受けました。先生自身もボディービルの日本チャンピオンで、「この人の元で学びたい」と、東大大学院へ入るための勉強を始めました。

 --やりたいことを実現できる場所を見つけた

 谷本 毎日、仕事を終えた深夜2時頃から勉強しました。1年半くらい勉強して、入学試験を受ける年の春、会社を辞めて大阪から上京しました。現場を知ろうとゴールドジムの正社員として働きながら勉強を続け、8月の試験で合格しました。

 --憧れの先生の下での研究が始まったのですね

 谷本 楽しくて仕方なかったですね。研究室も筋トレができる体育館の2階にあったので、したいときは筋トレをして。石井先生ともよく一緒にやりました

 --大学院ではどのような研究を

 谷本 修士2年、博士3年で計5年。ネズミや人間を使って筋肉の元になる細胞を調べたり、筋肉の動きについて調べたり。研究を突き詰めるために筋トレも続けました。

 --大学院には仕事をしながら通ったのですか

 谷本 ゴールドジムは合格した後に辞めて、トレーナーの専門学校の非常勤講師と、クラブの用心棒をしていました。

 --石井教授との出会いから、大きく人生が変わりましたね

 谷本 人生どうするかを考えて行動したわけではなく、自分のしたいことをしてきただけですけどね。趣味でもある筋トレの研究をずっとやっていられるのは、幸せな立場かなと思います。

 科学は人を幸せにする

 --「みんなで筋肉体操」出演者の中でも目を引く筋肉がついておられますが、現在、トレーニングはどのぐらいされていますか

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