【書評】『社会学はどこから来てどこへ行くのか』


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 ■第一線の学者4人が白熱討論

 世の中のさまざまな事象を、抽象度の高い理論を使い、一刀両断に読み解いてみせる華やかな学問と一般に認識されている社会学。マスメディアで盛んに発言する一部の学者たちが作ったそうしたイメージの一方、戦前の貧困層調査以来の地道な社会調査を蓄積してきた計量分析的な分野でもある。

 日本の社会学は今後、派手で面白いが根拠薄弱な面も否めない社会批評から、学問としてより実証的な方向にシフトしていくのではないか-。第一線の社会学者4人が、そうした問題意識の下に社会学の仕事の実際や現状の課題、展望を論じ合う対談集。(岸政彦、北田暁大、筒井淳也、稲葉振一郎・著/有斐閣、2200円+税)