【書評】『ある葬儀屋の告白』キャレブ・ワイルド・著、鈴木晶・訳

 ■大切な人の死への向き合い方

 米ペンシルベニア州で代々の家業、葬儀社を共同経営する著者。自身、かつては死をネガティブなものととらえ、家業にも拒否反応を示していたという。

 そんな著者が、事故や病気などの幼児、同性愛者、薬物中毒者…さまざまな死と葬儀の形から「死の中に、もっとも正直な自分、心強い仲間たちを見出(みいだ)す」とポジティブになるまでの日々をつづった。遺族は、亡くした人を早く「忘れる」べきではなく、「悲しみは終わらせなくていい」「積極的に思い出したらいい」ともいう。人生の終(しま)い方、大切な人の死にどう向き合うかへの示唆にもなりそうだ。(飛鳥新社、1574円+税)