風流な川床で花見、間近に枝垂れ桜 宇都宮

枝垂れ桜の下で花見をする「かまがわ川床桜まつり」の来場者=4日、宇都宮市
枝垂れ桜の下で花見をする「かまがわ川床桜まつり」の来場者=4日、宇都宮市【拡大】

 宇都宮市中心部の釜川に「川床(かわどこ)」が設置され、手に取れる程の距離で枝垂れ桜の花見ができる「かまがわ川床桜まつり」が開かれている。7日まで。

 川床は川の上に設けた桟敷。京都の夏の風物詩として知られるが、河川の構築物設置は法律上、クリアすべき課題も多く、全国的にも珍しい。釜川は地下に本流を通して水位が上昇しにくい構造のため、設置できる。平成25年からこの時期に設置されており、今年で7回目。

 約30メートルの区間に12本の枝垂れ桜があり、来場者は川面に向かって垂れる枝垂れ桜を間近にしながら川床での飲食や写真撮影などに興じていた。

 まつり期間中、数日続いた寒さも和らいだ4日、宇都宮まちづくり推進機構の清嶋真智子さんは「天気が良く、午前中から入れ代わり立ち代わり来ている。近隣住民の憩いの場として定着してきた」と手応えを示した。子供を連れて来場した宇都宮市と栃木県鹿沼市の女性は「川の上なので特別な感じがあり、子供たちも春休みの期間で良かった」と笑顔だった。