教育、もうやめませんか

科学で国を発展させる! 強い使命感に満ちた生徒が周囲の力を引き上げる (2/4ページ)

野村竜一
野村竜一

国境を超え世界を変える人材になる

 生徒たちは先端科学の知識を学び、実験スキルを獲得し、自らの興味に没頭する体験をし、そして仲間を得る。彼らの多くはプログラム後にも連絡を取り合い自らの研究や科学コンペティションへの出場状況や進路について情報交換をしている。マナイの参加者同士のつながりからぞれぞれが所属する学校間で交換留学プログラムの協定に発展したこともある。

 そして彼らの多くは大学生として世界に散らばり、大学院に進んだり研究所に所属したり、はたまた自ら企業を起こす者もいるであろう。彼らは自らの存在を問いながら興味に没頭し、それを発信し人を巻き込み、分野を超え、国境を超え世界を変える。人類を前進させうる発見や応用を行う。単体としての学校ではなく、外界と繋がった共同体を創るというマナイの理念を具現化することにもこの季節プログラムは大きく寄与している。

インターナショナルな環境にこだわる

 どんなに素晴らしいテキストや先生よりもごちゃまぜの環境自体が生徒に多くの学びをもたらすという信念がある。極端な話、ごちゃまぜの環境に生徒を放り込むだけで生徒は多くを学ぶ。そしてそもそもサイエンスに国境はない。これら信念により、マナイのプログラムは初回サマープログラムから、インターナショナルな環境にこだわった。英語のハードルにより日本国内の生徒の申し込みは減るが、それでもダイバーシティ環境が重要だった。

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