【書評】『大人のための儒教塾』加地伸行・著

 ■お盆や位牌…本当の姿を解説

 中国、韓国・北朝鮮、そして日本…。東アジアの政治や社会、精神性を理解するのに「儒教抜き」では語れない。分かっているようで、分かっていない、本当の儒教の姿を項目別に解説してくれる。

 例えば、日本人の生活に深く根差している、お盆や位牌(いはい)、先祖供養といったものは、仏教由来かと思えば、もともとは、儒教の行事やツールなのだ。

 日本では、高級官吏登用試験である「科挙」は根付かなかったが、革命後のフランスがその制度をモデルにした。さらに、それを参考に日本の明治新政府が高等文官試験をつくったというから面白い。(中公新書ラクレ、840円+税)