「世界最小」258グラムで出生の男児が無事退院

母親の関野俊子さんに抱かれた竜佑ちゃんをのぞき込むきょうだい=20日午後、長野県安曇野市
母親の関野俊子さんに抱かれた竜佑ちゃんをのぞき込むきょうだい=20日午後、長野県安曇野市【拡大】

  • 長野県立こども病院を退院した関野竜佑ちゃん=20日午後、長野県安曇野市
  • 関野竜佑ちゃんの退院を喜ぶ母俊子さん(中央)ら家族=20日午後、長野県安曇野市

 長野県立こども病院(同県安曇野市)で昨年10月、体重わずか258グラムで誕生、その後順調に成長していた関野竜佑ちゃんが20日、無事に退院した。同病院によると、元気に退院した男児としては世界最小とみられる。4月19日時点で3374グラムまで成長し、健康状態も良好という。

 竜佑ちゃんは母、俊子さんに抱かれ、父、康平さん(45)、3人のきょうだいと一緒に、病院関係者に見送られながら退院。俊子さんは「家に帰ったら、きょうだいにだっこしてもらいたい」と笑顔だった。康平さんも「こんなに早く外での姿を見られるとは」と感動した様子だった。

 世界の超低出生体重児を記録する米アイオワ大のデータベースによると、これまで男児で世界最小だったのは、慶応大病院で昨年、268グラムで生まれた東京都の赤ちゃんだった。