ヘルスケア

生活音が頭に響く「聴覚過敏」 ストレス原因も (1/3ページ)

 掃除機の音や雑踏の中など、周りの人が気にしないような生活の音が頭に響いて辛い。こうした症状は「聴覚過敏」と呼ばれる。近年は発達障害の特性である感覚過敏のひとつとして知られるようになったが、実は障害の有無にかかわらず、病気やストレスなどによって後天的に誰にでも起こりうるものだ。症状のレベルは人によってさまざまで、日常生活に支障をきたすこともある。(藤井沙織)

「3つの原因」

 聴覚過敏の定義は明確に定まっていないが、症状は「音が耳につき刺さる」「頭の中で反響する」といった表現で訴えられる。症状のレベルには個人差があり、サイレンの音▽大勢の人の話し声▽掃除機などの機械音▽食器と食器が触れあう音-といった特定の音が辛い場合もあれば、聞こえる音すべてが苦痛ということもある。

 板谷耳鼻咽喉科(滋賀県草津市)の板谷隆義院長は、聴覚過敏の原因を3つに分類する。一つ目は「耳小骨筋の反射異常」。大きな音が耳に入ると、通常は耳の中の筋肉が収縮して音の大きさを抑制するが、このシステムがうまく働かずダイレクトに伝わってしまう。筋肉の一部は顔面神経に支配されており、顔面神経まひの際に発症する。

 二つ目は「内耳の反応異常」。低下した聴力をカバーしようと、音を脳に伝える内耳の細胞の働きに異常が起こり、音が割れて聞こえたりする。そして「検査方法がなく、推測の域を越えない」としたうえで指摘するのが「脳機能の異常」。音の情報を処理する聴覚野の感度が高まり、音が大きく聞こえると考える。

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