ヘルスケア

生活音が頭に響く「聴覚過敏」 ストレス原因も (3/3ページ)

 保険の営業職に就いていたちゃぼさんは、自身のノルマに加え、採用、新人教育も担当するなど、いわゆる“ブラック”な環境で働くうちに聴覚過敏に。「音に殺される」と思うほど重症で、退職せざるを得なくなった。

 聴覚過敏になる前から、動悸が止まらない、急に涙が出るといった鬱状態を示す症状がありながらも、「逃げてはいけない」と頑張り続けたちゃぼさん。漫画は「本気で駄目だと思ったら、他人の目を気にせず逃げることを決断してください」と締めくる。

 心療内科に通って症状は改善し、今では週に数日は外出できるようになった。それでも、レストランや電車内などでは周囲の声や音から身を守るため、イヤーマフの代わりにイヤホンをすることも。できること、できないことが周囲からは分かりづらく、嫌な顔をされたり、批判されたりすることもあるという。

 漫画を投稿すると、励ましの声とともに、聴覚過敏をはじめ、周囲から理解されづらい疾病で「同じような経験をした」という声が数多く寄せられた。ちゃぼさんは「こんなにも多くの人が目に見えない病気に苦しんでいると知って驚いた。理解のある社会になってほしい」と話している。

 漫画の全編はちゃぼさんのツイート( https://twitter.com/p_chabo/status/1105765550808952832 )から読むことができます。

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