書評

『手帳と日本人 私たちはいつから予定を管理してきたか』舘神龍彦・著

デジタル時代の生き残りは?

 新年度から新しい手帳を使い始めた人もいるだろう。そんな手帳の歴史と文化をたどりながら、日本人の生き方にも触れている。

 明治12年、旧大蔵省印刷局発行の懐中日記、旧日本軍の軍隊手牒、企業が社員に支給した年玉(ねんぎょく)手帳、バブル期のシステム手帳、現代のカリスマにあやかる有名人手帳…。

 「日本独自の文化」といわれるほど多彩な変貌を遂げた手帳。同時に日本人の時間感覚、共同体への帰属意識も変遷してきた。

 その変化を踏まえつつ、デジタル化の中にあっても「手帳は滅びない」と、さらなる可能性を模索している。(NHK出版新書、780円+税)

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