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信楽を世界にPR 滋賀・甲賀市、地域おこし隊員に外国人

 少子高齢化や過疎化が進む地域に移り住み、地域活性化の支援活動に取り組む「地域おこし協力隊」の委嘱式が、滋賀県の甲賀市役所で行われた。今年度は中国人の敖雪迪(ごうせつてき)さん(24)が市から委託を受け、今月1日付で同市信楽町地区に着任した。市によると、外国人の協力隊員の採用は滋賀県内の自治体では初めてという。

 地域おこし協力隊は都市部の若者らが一定期間、過疎地などに居住して地場産品のPRといった地域おこし活動や住民の生活支援を行う総務省の制度。甲賀市は平成27年度から同制度を活用、これまでに5人の協力隊員が活動してきた。

 敖さんが協力隊員として着任した信楽町地区は千年以上の歴史を持つ「日本六古窯」の一つである信楽焼の産地として知られる。9月から放送が始まるNHKの連続テレビ小説「スカーレット」の舞台として注目が集まる一方で、地場産業の信楽焼の販売額はピーク時の5分の1ほどに減り、苦しい状況が続いている。

 岩永裕貴市長は「信楽焼は海外の人たちから見ても興味のあるものだと思う。敖さんのネットワークを生かしながら、全国はもちろん、世界に発信できるような活躍を」と信楽焼のPRにも大きな期待を寄せる。

 北京市出身の敖さんは5年前に日本へ留学。留学先の京都造形芸術大(京都市左京区)では、空間演出デザインを学んだ。今後は地域の中高生同士が気軽に交流できる「学生カフェ」を設けることが目標という。

 岩永市長から委嘱状を受け取った敖さんは「学生カフェは空き家を活用し、名産品の朝宮茶や信楽焼を使えたら。若者の地域愛を育みたい」と抱負を語った。

 委嘱期間は来年3月末日まで。1年更新で、最大3年まで延長ができる。

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