教育、もうやめませんか

我が子は小学校に行かせない 子供は「あれはあれ、それはそれ」ができにくい (1/3ページ)

野村竜一

 「野村さんはお子さんをどこの小学校に行かせるのですか?」と頻繁に聞かれる。自身が学習塾を創業・経営したり、サイエンスに特化したスクールの設立活動をしていたり、また、登壇など、教育分野で話す機会が多いためだろう。

 私の答えは、「小学校には行かせないですよ」だ。もう少し正確に、そして説明的に言うなら「1箇所だけ選んで毎日行かなくてはいけないという意味の学校には行かせたくなく、いくつもある所属先のひとつとして、掛け持ち前提でいろいろなところに行ってほしい。だから、そうできるよう全力で環境をつくるつもりだ」ということになる。小学校は、いくつもある所属先のひとつであり気軽に休んだり気軽に参加したりする場所になるべきだと思っている。

 近所の小学校に行く日、登録しているスクールに行く日、午前中は家であれこれして午後から習い事に行く日、親の仕事場に遊びに行く日…などがあり、春夏冬のホリディシーズンには国内外のプログラムに(“学校”を休んで)参加するというようなイメージだ。実際、私の知人にこれに近いことをすでに実践している人がいる。

所属するコミュニティの数だけ“自分”がある

 それぞれの場所でコミュニティに参加し、仲間や師匠がいて、そしてそれぞれのコミュニティにおける“自分”がいることこそ、大人が子供たちに用意できる最高の教育だと考えている。コミュニティの数だけ人間関係があり、そして学びがある。自分自身、幼少からそうやって社会に出る準備をしてきた。学校、習い事、家族・親戚の集まり、旅行先。それぞれの場所で少しずつ違うキャラクターで人と接する機会があったのは大きな財産だ。

 とにかく自分が関わるコミュニティを複数持つこと、私はこれをできるだけ多くの人に勧めたい。とりわけ、小中高校生にこそ複数箇所で複数の顔、立場、学びの機会を持つことを勧めたい。むしろ言いたい。1箇所だけに所属するのはよろしくない。

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