川崎市でスクールバスを待つ児童ら20人が殺傷された痛ましい事件。日常の生活圏が脅かされている。こうした通り魔的な犯罪は完全には防ぎきれないにせよ、身の回りに潜む危険を認知する手立てはある。そのひとつがヤフーの運営する「Yahoo! MAP」。安全に関する情報を地図上に表示する機能「防犯マップ」を4月からリニューアルした。スマートフォンの地図上で、過去の事件のほか、24時間以内に登録された不審者情報などがすぐに分かるようになり、ヤフーは「身近な場所で起きていることを知って、危険の回避につながれば」と話す。(吉沢智美)
帰宅が遅くなったある日。近頃は物騒な事件も多いから、スマホで「Yahoo! MAP」を開く。右上にある地図の切り替えのマークを押すと、「防犯マップ」という項目が出てくる。クリックすると地図上にさまざまなアイコンが浮かび上がる。「暴力行為」「わいせつ」「不審者」など9種類。それぞれのアイコンをクリックすると、どこで、いつ、どのような事件が起きたのか、詳しく知ることができる。
早速、自宅近くについて調べると、不審者による声掛けや、痴漢・公然わいせつといった事件が割合として多く発生していることが一目で分かった。周囲に目をやりながら、早足に自宅を目指した。
◆簡単に最新情報
ヤフーによると、「防犯マップ」の提供は平成30年から。今年5月24日現在で約4万2千件の防犯情報が掲載されており、さらに1日当たり100件前後の情報を追加。最新情報がみられるようになっている。