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無償で買い物バッグ貸し出し 大阪のイオンで実証実験

 「イオン吹田店」(大阪府吹田市)で、マイバッグを持参していない客に無償で買い物バッグを貸し出す実証実験が行われている。吹田市と環境省、イオンが連携して実施し、マイバッグの持参を習慣化してもらうのがねらい。イオンでは初の取り組みで、吹田市は「効果が実証されれば、本格的に実施することも検討したい」としている。(張英壽)

 吹田市など大阪府北部の北摂地域10市町はレジ袋削減を目指し昨年6月から、スーパー9社と協定を締結してレジ袋を有料化。今年4月には2社が協定に加わった。10市町と参加スーパーなどでつくる協議会によると、北摂地域のマイバッグ持参率は有料化前の昨年5月、46・8%だったが、有料化後の6月から12月は70%台後半で推移した。

 ただ、20%以上は依然として持参しておらず、こうした人たちにマイバッグを持つ習慣をつけてもらおうと、イオン吹田店で実証実験に取り組むことになった。環境省は無償貸し出しバッグの利用者にアンケートを行うなどして効果を検証するという。

 実証実験は5月30日にスタートし、6月30日まで。無償貸し出しするバッグは「シェアバッグ」と名付けられ、同店など市内5カ所に回収拠点を設置。何回使用してもよく、実験の期間内ならいつ返却してもよい。

 イオンリテール近畿カンパニーによると、シェアバッグはポリエチレン製で、10キロの重さまで耐えられる。吹田店では約1万個を用意し、6月9日までのまとめでは約1600個が貸し出され、約400個が返却されたという。

 国は来年4月にもレジ袋の有料化を実現することを目指している。

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