重要文化財の旧三井家下鴨別邸(京都市左京区)で、昨年植栽したあじさい苑が見頃を迎え、22、23の両日、無料公開する。
昨年3~4月、邸内西側の約百平方メートルの空き地に、約400本のヤマアジサイやガクアジサイなど3種類を植えてアジサイ苑を整備。1日限定で初公開したところ、約1700人が訪れ好評だったため、今年も公開を決めた。すでに15、16日に無料公開された。
アジサイ苑には小さな散策路が設けられ、来場者たちは青やピンクのかれんなアジサイと近代京都の名建築とのコラボレーションを楽しんだり、スマホで写真を撮影するなどしていた。
三井北家によって大正14(1925)年に建てられた同別邸は、望楼のある主屋(おもや)や茶室などからなる。同別邸を管理する団体は、「来年はあじさいを1・5倍に増やし、初夏の新たな名所としたい」と話している。
あじさい苑は、午前10時~午後3時、無料。同別邸館内は別途入館料が必要。
(田中幸美、写真も)