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愛染堂のノウゼンカズラ見ごろ

 昭和初期に大ヒットした恋愛映画「愛染(あいぜん)かつら」のモデルとされる四天王寺の支院、愛染堂勝鬘院(しょうまんいん、大阪市天王寺区)に咲くノウゼンカズラ(ノウゼンカズラ科)の花を見ようと、お参りした。

 夏祭りの準備が進む境内の一角に、オレンジ色の花は静かに存在感を示していた。樹齢数百年といわれるカツラの巨木に、しっかりと絡みつくノウゼンカズラ。男女が寄り添う姿に例えられ、古くから「恋愛成就、夫婦和合の霊木」とされてきた。だが、カツラはすでに枯死している。

 「先の戦争でやられましてね。でも他界した旦那さまを今も奥さまが抱きしめてらっしゃる」とロマンチックに語る山岡武明(ぶみょう)住職。

 実は、枯れた巨木のそばには、昭和30年代の3度目の映画化の際に、ヒット祈願で新しいカツラが植えられた。ノウゼンカズラは、新しい木にもツルを伸ばしかけていたというが、カツラの方が昨年、突然枯れてしまい、「再婚はありませんでした」。

 中国原産のノウゼンカズラは、平安時代頃に渡来したとされる落葉性のツル植物で、夏の間にたくさんの花を咲かせる。

     

 午前9時~午後4時半。拝観無料。大阪の夏祭りのトップを飾る「愛染まつり」は30日~7月2日の3日間。本尊「愛染明王」のご開帳などがある。問い合わせは同寺(06・6779・5800)。

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