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特殊詐欺 あなたは大丈夫? 嘘見分ける自信があだに (1/2ページ)

留守電活用、AIで判定

 自分がだまされるはずがない-。そんな自信が特殊詐欺のわなに陥りやすい状況をつくりだしてしまう。

 神戸学院大の秋山学教授(消費者心理学)は「焦りを覚えると、平素なら普通にできていることができなくなる」と話す。犯行の手口を知っていても考えが及ばなくなり、犯人がいう方法以外の対処策を見つけられない状況に追い込まれるというわけだ。

 さらに「確証バイアス」と呼ばれる心理状態が拍車をかける。いったん思い込みに支配されると都合のよい情報を集め、それを信じ込んでしまう心の働きだ。

 秋山教授は「金融機関で職員から声かけを受けても『そんなはずはない』と考えるようになり、振り込むという目的達成のために都合のよい解釈をしてしまうようになる」と説明する。

 警察庁が昨年実施した聞き取り調査では、特殊詐欺でだまされた人の95%が「自分は被害に遭わないと思っていた」と回答。その多くが、家族の声や嘘を見分けられる自信があったことを理由に挙げている。

 有効な対策の一つが電話に出ないことだ。警察が把握した特殊詐欺の電話番号のうち8割超は固定電話にかかっている。警視庁犯罪抑止対策本部の幹部は「受話器ごしに耳元で声を聞くと感情が揺さぶられ、だまされるリスクが高まる」と説明、留守番電話の活用をすすめる。

 留守電に録音し、スピーカーで聞くことで、家族に確認したり警察に相談したりする冷静な対応が可能となる。ただ高齢者の中には電話に出ないのは礼を欠く考える人も少なくないため「マナー違反ではなく、安全な電話の使い方をしているのだと考えるようにしてほしい」(同幹部)。

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