ヘルスケア

中部大チーム、ペプチドの効率的合成法を開発 生産コスト1000分の1へ

 中部大の山本尚教授(有機化学)らの研究チームは、「ルイス酸」という特殊な触媒を使い、医薬品の材料として注目されるアミノ酸化合物「ペプチド」を効率的に合成する手法を開発した。

 チームによると、ペプチドはアミノ酸が2~100個ほど結合した化合物。ペプチド医薬品は一般的な医薬品に比べ、分子のサイズが大きいため患部以外に行き渡らず、副作用が少ないと考えられている。しかし、ペプチドの合成コストが高く、ほとんど実用化されていない。アミノ酸50個のペプチドの価格が、1グラムで1億円するという。

 ルイス酸触媒は、反応させたい分子を狙った形に結合させることができる。チームはこの性質をペプチド合成に応用、結合させたい2種類のアミノ酸を入れた容器にルイス酸触媒を加えてみた。すると、従来の手法ではアミノ酸を1個ずつしか結合させられなかったが、複数のアミノ酸が結合したペプチド同士をくっつけることができた。

 チームは、この手法を使えば64個のアミノ酸をつなげるのに必要な工程が従来の63から6になり、生産コストを1000分の1にできるとしている。

 山本教授は「ペプチドは医薬品の花形。将来は世界中のペプチドを日本で作りたい」と話した。医薬品だけでなく、化粧品や農薬などへの応用も期待できるという。

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