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安易に降りれば貧困へ 「とりあえずは専業主婦」幻想の恐るべき現実 (3/4ページ)

 専業主婦世帯が中流の暮らしを維持するために必要な収入を稼げる男性世帯主が大きく減少したにもかかわらず、「専業主婦」モデルは健在です。その結果、専業主婦層内部での格差や貧困など、社会のひずみがますます拡大しているのです。

 「貧しさの象徴」となった専業主婦

 低収入層の専業主婦家庭における生活が厳しいものであることは想像に難くありません。(中略)

 統計をみても、専業主婦率がもっとも高いのは、世帯収入のもっとも高い階層ではなく、収入のもっとも低い階層です。図表2は、夫婦双方の収入を含む世帯収入の階級別で妻の無業率を示しています。具体的には、子どものいる世帯を収入の高い順に並べ、およそ10等分して10個のグループを作り、それぞれのグループにおける妻の無業率を比べてみました。その結果、下位10%の収入グループ(第1十分位層)では専業主婦率が43%に達しています。一方、上位10%の収入グループ(第10十分位層)の専業主婦率は16%に止まっています。

 この調査では全体の専業主婦率は28%であるため、専業主婦世帯が最下位収入層に多く、上位収入層(第7十分位層~第10十分位層)には少ないことがわかります。夫の稼ぎだけでは、専業主婦世帯は、最貧層になりやすく、高収入層への仲間入りが難しいという現状が窺えます。「専業主婦は裕福の象徴である」というイメージとは裏腹に、これは、「専業主婦は貧しさの象徴である」とも読み取れる調査結果です。

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