ヘルスケア

救急医療、インドで多様な症例学ぶ 日本側も受け入れ、搬送など研修 (1/2ページ)

 昨年10月の日印首脳会談で救急医療分野の協力に合意したことを受け、日本の医師をインドの病院に派遣する取り組みが始まった。インドでは多発する交通事故などにより救急患者が多く、さまざまな症例を現場で学ぶ狙いだ。インドからも医師を招き、搬送中の応急処置などについて研修を行う予定になっている。

 首都ニューデリーにある全インド医科大(AIIMS)の救急部門「外傷センター」。7月、手術室では交通事故で腹部を負傷した男性が処置を受けていた。

 メスを入れるインド人医師の傍らで、山梨県立中央病院(甲府市)の救急医、萩原一樹さんが補佐。日本医科大付属病院(東京都文京区)の救急医、金史英さんも、手術の様子を見ながら熱心にメモを取っていた。

 萩原さんと金さんは派遣第1陣で、インド政府が期限付きの医師免許を発行。6月から約2カ月間、連日手術に立ち会った。24時間体制のセンターは、7つの手術室のうち6つが常に稼働している状態。年間手術数は約8000件で、金さんは「自分の病院の年間手術数を2カ月で上回っている」と話す。

 手術患者の3分の2は交通事故が原因だが、事件に巻き込まれて刃物や銃による外傷を負った人もいる。扱う症例の多さは、命に関わるような場面で医師の素早い判断に結び付く。

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