書評

『虎とバット』ウィリアム・W・ケリー・著高崎拓哉・訳 阪神と関西の特異な絆を判読

 『菊とバット』は米国人作家、ロバート・ホワイティングの名著だが、こちらは『虎とバット』。米エール大教授の著者が社会人類学的視点から、阪神タイガースと関西の特異な“絆”を読み解いていく。

 日本野球の社会的文化的意義を探るため、著者があえて首都ではなく関西に狙いを定めたのは1996(平成8)年。当時関西にはイチローを擁しパ・リーグを連覇したオリックスや近鉄もあるのに、地元メディアの話題は低迷する阪神のことばかり。阪神が提供する話題のあれこれを、ソープオペラ(メロドラマ)になぞらえる視点が面白い。(ダイヤモンド社、1800円+税)

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