書評

『幻島図鑑 不思議な島の物語』清水浩史・著  17島の島々の知られざる物語

 著者は幻のような美しさを秘めた小さな島を幻島(げんとう)と呼び、日本の17島にまつわる物語をつづった。

 広島県東広島市にある無人島「ホボロ島」。全長約100メートルの無人島は満潮時に大半が海に沈んでしまうという。岩に巣穴を掘る小さな生き物や波による浸食で100年後には消滅するとも。

 先端部が艦首のようにとがり立ち著者が「孤高のフォルム」と形容する「見附島」(石川県)や既に海底に沈んでしまったといわれる「鴨島」(島根県)なども紹介。無人島の旅を続ける著者の島々との対話は、ミステリアスでいとおしい。(河出書房新社、1600円+税)

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