教育・子育て

スウェーデンでは採用に有利 男性公務員の育休1カ月は日本の男を変えるか (2/3ページ)

 スウェーデン男性が語る育休のメリット3つ

 ただし、現在のスウェーデンのパパたちの多くは、もはや制度があるからというよりも、取得すること自体に様々なメリットがあると感じているから取得しているようなのです。彼らが挙げるメリットは、主に3つあります。

 メリット1 子どもの教育に良い効果がある

 第1は、子どもの教育にもたらすメリットです。「子どもたちにとって面倒を見てくれる人が複数人いるのは、いろんな変化に対応するためにはいいことだと思います。母親か父親のどちらかだけがずっと面倒を見ていたら、変化への対応はとても難しい気がします」というのは、あるパパからのコメントですが、似たようなことはインタビューに応じたほぼ全てのパパが言っていました。

 近年、企業のダイバーシティを高めると、ビジネスの見方が多様化し、より豊かな発想が生まれて業績の向上につながるということがよく言われますが、それと同じ理屈で、家庭のダイバーシティを高めれば、子どもの対応力や発想力も高まるということだと思います。おそらくこのことは、核家族化が進み、兄弟姉妹の数が少なくなっている現代の日本社会において、より重要な意味を持ちうるものと思います。

 メリット2 夫婦関係が良好に

 第2のメリットは、夫婦の関係にもたらすメリットです。あるパパは、自分が育児休業を取得したことで「妻との絆も深まったと思います。子どもと過ごす機会ができて、幼稚園とか小学校のこととか、すごく話しやすくなりましたね。」と言っていましたが、やはり同じように育児に関わることで相手の気持ちも分かるし、意見も言いやすい(相手に聞いてもらいやすい)ということなのだと思います。

 実際、「子育ての方針は誰が決めるか」という国際世論調査においては、図表1に示すとおり、「2人で決める」という割合の高さに、日本とスウェーデンでは大きな開きが見られます。

 メリット3 父親が成長できる

 第3に挙げられるメリットは、男性自身にもたらすメリットです。「育児休業を取ることが自分のリフレッシュになるし、子どもと一緒に過ごすことで、自分が子どもからインスパイアされて、新しいビジネスのアイデアが浮かぶこともあるよ」と述べてくれたパパがいましたが、ある程度の長期の育児休業を取得した男性たちは、その新たな経験が自分自身の成長の糧になったと感ずることが多いようです。

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