ヘルスケア

緩和ケア専門病院開設へ 鈴鹿医療科学大

 鈴鹿医療科学大学は令和3年4月、三重県鈴鹿市岸岡町の白子(しろこ)キャンパス内に緩和ケア専門の付属桜の森病院を開設する。医学部を持たない医療系大学が完全独立型の付属緩和ケア病院を開設するのは全国初。県内では9施設目の緩和ケア病院で、県では「ニーズが増大する緩和ケア医療で、鈴鹿地域での患者ニーズに対応してほしい」と期待している。

 病院は約2万2600平方メートルの敷地内にRC平屋建て約3370平方メートルの病棟を建設。全室個室の緩和ケア病床を25床設け、緩和ケアに特化した外来と内科を設置する。病室は南向きで広い庭に面し、明るく開放的な設計にした。来年3月に着工し、3年4月にオープン予定。高木純一理事長によると事業費は「10億から20億円になる見込み」という。

 同大によると5年前から同市医師会や地域の緩和ケア専門医から設立要請があった。これを受け今年4月に三重県知事の開設認可があり、11月13日付で文部科学省から付属病院の認可を受けた。

 豊田長康学長は「人生の最期を迎える患者が穏やかに過ごせる病院にしたい。地域医療と連携するほか、学生には現場で最前線のチーム医療を学べる機会になる」と述べた。

 県によると県内の年間がん罹患者は約1万人。5年生存率は約6割で、年間に約5千人が亡くなっている。こうしたなか緩和ケアのニーズが高まるが、緩和ケア病棟を持つ病院は、桑名市1、四日市市1、鈴鹿市1、津市1、松阪市3、伊勢市1の計8病院(計169床)しかなかった。このため拠点病院などが中心になり、医師、看護師を対象にした緩和ケア研修などをしてニーズにこたえようとしている。

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