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出雲東部 最後の首長墓は方墳 島根県埋文センター

 島根県埋蔵文化財調査センターは、松江市山代町の山代原(やましろはら)古墳について、7世紀前半に築造された約23メートルの方墳だった可能性が高いと発表した。被葬者については、出雲東部を治めていた古墳時代最後の最高首長とみている。

 同センターは、大正時代に確認されていた石室の周辺を初めて発掘調査。古墳を取り囲む周溝の一部を発見したほか、地形測量などを行った結果、古墳の種類は上から見たらほぼ正方形となる「方墳」と確認した。

 また、石室に使われた安来市産「荒島石」の破片が、墳丘の中から見つかったことで、同センターは「墳丘をつくっている場所で、石室の加工が行われていたことがわかり、墳丘と石室を交互に造っていたとみられる」としている。

 山代原古墳の被葬者については、最高首長クラスの墓である「山代二子塚古墳」(前方後方墳)、「山代方墳」と近い位置に古墳があることに加え、これまでに見つかった遺物や石室のスタイルなどから、3代目の最高首長にあたる可能性があるとみている。

 同センターは「それぞれの首長に血縁関係があったかどうかは不明だが、出雲東部最後となる最高首長墓の形状が判明した。古墳時代末期の政治的動向を知る上で、貴重な資料を得られた」と話している。

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