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ボールの動き触れて体感… 視覚障害者も観戦を、東京パラ導入目指す

 東京パラリンピックに向け、ブラインドサッカーの試合展開を視覚障害者の観客にも分かりやすく伝えようとするシステム作りが進んでいる。

 「すごい振動」「攻められている」。先月、東京都町田市内の体育館でブラインドサッカーの国際親善試合が開かれた。観客席の一角で視覚障害者がイヤホンで実況を聞き、箱のような装置などに両手を置いてボールの動きを追っていた。

 この装置は、ブラインドサッカーのピッチを表現。2台のカメラで撮影したボールの位置情報が試合中、リアルタイムで転送され、ボールに見立てた突起が動き回るのを手で感じ取る仕組みだ。

 電通などが設立した団体が装置を開発。日本ブラインドサッカー協会と協力して東京パラでの導入を目指している。プロジェクトに関わる電通の藍耕平さん(42)は「目が見えなくてもスポーツ観戦を楽しめるという新たな体験を提供したい」と意気込んだ。

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