ヘルスケア

WHOが30日に緊急委員会を開催へ 新型肺炎の緊急事態宣言を判断

 【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)は29日、新型コロナウイルスによる肺炎について、スイス・ジュネーブで30日に緊急委員会を開くと発表した。感染の拡大を受け、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当するかを協議する見通し。

 WHOは22、23日両日に、緊急委を開いたが、「まだ世界的な緊急事態にはなっていない」として、緊急事態宣言を見送っていた。緊急事態宣言が出されれば、昨年7月のコンゴ(旧ザイール)でのエボラ出血熱以来となり、対応が注目される。宣言に法的強制力はないが、各国に空港などでの検疫強化や、医療機関での検査態勢整備といった対策を促す。

 テドロスWHO事務局長は29日、自身のツイッターで、新型コロナウイルスについて人から人への感染が確認されていることを指摘。「さらなる世界的な感染拡大の可能性もあるため、(30日の)緊急委を招集した」と経緯を説明した。

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